第三回磁石巻き巻き講習会

 

平成19年8月26日岐阜にて、第三回磁石巻き巻き講習会を開催させてもらった。今回私も初めて参加させてもらった。とはいっても5人の子供連れの上に、特に下二人の男の子達は5歳、2歳のやんちゃ盛りなので、じっとしていられないため、ほとんど連れ出している状態で、会場の具良備庵に帰ってくるとすでに皆さんそれぞれにデバイス作りに取り組んでおられる真っ只中だった。しかも当日、無事に会場に到着された方からの指摘で初めて気が付いたのだが、連絡先の電話番号が間違っていたというハプニングにも関わらず、全員が無事に到着できたのは驚くべきことだった。

この日も暑い一日で、講習会が始まるまで待っていられず、さて、どこに連れて行けばいいのやらと思いながら車を走らせているうちに、宿泊先の近くまで戻ってしまったので、ついでに洗濯などしつつ、子供の相手をしていたら、たまたまついていたテレビで地震速報が入った。今度は北海道で震度3とのことだった。

私たちは今回のデバイス作成会のために8月24日から27日まで岐阜に滞在していたのだが、興味深いことに滞在中、24日兵庫県、25日岩手県、26日北海道、27日沖縄県でそれぞれ地震があったらしい。いずれも震度3程度だったようである。以前お会いした方から、今年の9月辺り、関東地方は(地震で)危ないかも、と聞いていたのだが、今回の連続4日間にわたる地震で、ひょっとして関東地方のエネルギーを分散できたのでは、と勝手に良いように解釈してしまった。しかも、私自身出発前に、今回の講習会では、たくさんのデバイスが出来上がるし、それぞれの作成者の地に散らばっていくので、グラヴィトンの結界が広がるため、地震とかのエネルギーも散らばってくれたらな、とひそかに思っていた節もあったので、実際に地震があってびっくりしたのは言うまでも無い。

話は逸れるが、今回の中越沖地震(7月16日)のときに柏崎刈羽原発で深刻な事故があったが、そのときに主人が原発事故と地震との因果関係について調べていたことがあった。すると、どうやら原発事故発生後、大体一ヶ月後辺りにその地から東の方角において地震が発生しているケースが多かったそうだ。理由として考えられるのが、地球自身が自浄作用として、地震を起こし、地震波で放射能の波動を中和しようとしているのかな、東側で起こるのは地球の自転の関係で放射能が流れていく方角に当たるのかもしれないし、と言っていたのを思い出した。それが真実なのかどうか検証のしようが無いし、第一恐ろしくて試してみたくも無いのだが、実際には、中越沖地震からちょうど一ヵ月後の8月16日に千葉県とペルーで地震が起こっている。ペルーは、日本からするとほぼ地球の裏側に位置する。これは放射能の波動が地殻を通り抜けて地球の裏側にまで及んで行ったということなのだろうか。

ところで、会場に帰ってみると、移動中、ほんとに暑かったので、エアコンの効いた室内に入るとほっとした。15人ほど参加されていたのだが、それぞれ黙々と磁石を巻いていかれる方、質問される方、隣の方とおしゃべりしながら手際よく巻かれる方、それぞれに時間一杯取り組んでおられた。私は鈍感が服を着ているような、感覚の鈍さが自慢なほどなのだが、そんな私が気がついたことがある。デバイスが出来上がってくるにつれ、エアコンの効き目が悪くなってきたのだ。皆さん、夢中で取り組んでおられたので、気が付かれなかったのかも知れないが、何もせずに子供の塗り絵の相手をしていた私には、設定温度を上げたのかな?と思うほどだった。実際は逆で、設定温度はむしろ下げていらっしゃったのだが。

きっと皆さん、作り始めは半信半疑で「こんなもの(単純な作り方)で本当にいいのだろうか」といった感じで、作っていらっしゃったのだと思う。参加された方の中には、私といい勝負(?)の何も感じないけど作ってみたい、といった方もいらっしゃったのだが、波動の感じ取れる方は、磁石を巻いているうちに、なんともいえない心地よさが湧き上がってきて、デバイスがあちらこちらで形になってくるに従って、それに比例するかのように会場の中がものすごいエネルギーに包まれる感じがしてきた、という感想を持たれた方もいらっしゃった。その方もまた、「なんだか暑くないですか?」とおっしゃっていたことを思えば、暑さを感じていたのはどうやら私だけではないらしい。

人がたくさん集まると『熱気がこもる』ということがあるが、会場を提供してくださった方は、それを想定した上で、エアコンの設定温度も下げて、扇風機まで出して対応してくださっていたので、実際、作成会が始まった時の会場の状態は快適だった。『熱気がこもった』状態では、たいていは気分が悪くなったりすることが多いのだが、その時は温泉につかりすぎて湯あたりしてしまった感じで、グラヴィトンの研究を始めたころに体験した感覚と似ていたことを思うと、たくさんの出来立てほやほやのデバイスの中で『グラヴィトン酔い』したようなものだったのだろうか。

宿泊先は3泊とも寝付きにくくて、ほとんど寝た気がしない日々だったのだが、翌日は目覚めがものすごくよかったので、磁石デバイス効果だったのだろうと勝手に思っている。これもひとえに今回磁石巻き巻き講習会に参加してくださった皆様方が、それぞれに作られたデバイスのおかげだと思っている。今回もそうだが、これまでデバイスを作るに当たって特に気をつけていたのが、『その人のしたいように作ってもらうこと』だった。使用する材料の磁石と銅線と巻き方(巻く方向)自体は決まっているのだが、そのほかに巻く素材や巻く量、デバイスの中に入れる水晶の種類などについては作られる方に委ねてきた。

これはある意味、作り方のマニュアルが無い状態とも取れるので、人によっては丸投げされたと感じて、本当にこれでいいのだろうかと不安に思われる方が出てくる。これは自覚がある無いに関わらず、日ごろ自分の責任において自発的に行動を起こすという機会がいかに少ないかということを実感する場面でもあるのだろう。私自身にもよくあることだが、自分では、自分の意志で決めてきたことのはずが、実はマスコミの情報や、ある権威者の意見に従っていただけだったりすることが多いように思う。そんな日常が当たり前になっていると、今回の講習会のようなやり方は、ある意味出席者によっては不安を呼ぶこともあると思う。

けれどもその方が、その人の個性が発揮されるし、何よりもいろんな波動が出来上がる。いい悪いではなく、金太郎飴のように同じものがたくさんある美しさもあるにはあるが、実はそれでみんなこれまでしんどい思いをしてきたことも事実である。自然界には同じものは二つと存在しない。同じ種類の花でさえ、全く同じクローンは存在しない。必ずどこかに違いがある。それらが寄り集まっているからこそ自然は美しい。だからこそ私たちも自然には自然と心を明け渡し日ごろのプレッシャーやストレスを解き放ち、自分の全てを安心して委ねることが出来るのではないだろうか。どんなに泣きじゃくる赤ちゃんでも、ひとたび母親が抱きかかえるや、安心しきって泣き止み寝付いてしまうのとよく似ている。

実は自然界そのものもまた、母親の腕の中と同じようなものなのかもしれない。実際私たちは誰一人として地球外で生まれ育ったものはいないのだから。たとえ試験管内で宇宙空間で受精した、といっても(そんな時代も来るのだろうか)その大元は地球で生まれたものに違いは無いのだから。自然界の癒しは地球という名の母親の癒しなのだろう。

磁石のデバイスとそのエネルギーの環境の中で生活していると時間の感覚やストレスというものが無くなっていく。例えば、睡眠時間が短くても体が軽い、頭がはっきりしている、外出先でしんどい思いをして体がくたくたになって、くたびれきって帰ってきたのに、家の中に入るや、何事も無かったかのように普通に家事がこなせてしまう、など普通に考えるとそれこそ「どんだけぇ〜!?」と突っ込みを入れたくなるようなことが多分に起こる。

磁石のデバイスから出るエネルギーがどんなものなのか分からないが、そよ風に吹かれているときの心地よさや、海岸で波の音を聞いたり、波が打ち寄せては返す情景をただ眺めているだけで気持ちがスーとしてきたりする感じ、川のせせらぎにほっとする感じ等によく似た感覚があるのがただただ不思議な限りである。

今回、具良備庵で磁石のデバイスと備前焼のピラミッドと黒曜石を組み合わせてやぐらを作ってそこから出るエネルギーも体験してもらった。私には違いがほとんど分からないのだが、分かる方はデバイスの種類や数、位置、また立ち位置によってもエネルギーや流れ方がまるで違うようだ。どの組み合わせがどのように、どこに作用するのかが分かるといいのだが、なかなか難しいところである。

最後に今回、デバイス作成会を開催するに当たって会場の提供と準備、当日の送迎から食事や書類の準備、後片付けに至るまで、陰になり、日なたになり私たちを支えてくださった皆様に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。